休学ガイド

休学とは?

大学における「休学制度」とは、大学に在籍したまま、学費を免除または通常よりは低い金額で、1年や半年などの一定期間 休むことができる制度のことです。

長期インターンシップや留学、家庭の事情、精神的・経済的困難など、休学をする理由は人によって様々です

日本における休学事情

  2021年度、日本の休学者数は 日本の大学生の総数のおよそ1.08%となる、3万1729人です。(文部科学省2021年度『学校基本調査』)

休学をする人の数は1980年代半ばから増加していまが、他国の学生の休学率に目を向けてみると、2018年時点で(できれば日本の数値と年度を揃えた方がいい?)韓国やアメリカ・イギリスではなんと約20%、ドイツ・フランス・スウェーデンでは15%と、日本の学生の休学率が大幅に低いということがわかります。

これには、大学というモラトリアムの期間にいかに自分自身に向きあい、様々なことにチャレンジしたのか、ということを特に大事にする文化や、徴兵制の有無、社会保障の充実度合いや教育費の自己負担額の違いなど、風土的・制度的・構造的な理由があります。

  現在の日本において、休学はメジャーな選択肢ではないからこそ、現在メジャーとされている”就活”などにおける自己評価がどうなるのかなど、休学をした後の将来を不安に感じる人も少なくないかもしれません。

そして先述した通り、日本はたしかに 現時点では、社会保障や文化・風潮などの面で、休学という選択肢をするような若者に優しくないのかもしれません。

しかし、不確定・不安定で、かつグローバル化がさら進むであろうこれからの時代、”一般的”な進路や在り方を選ぶということも、安心・安定であるとはいえないのではないでしょうか。

  きっと、誰もが不安です。その不安の中、思考停止をせずに 自分自身の在り方・生き方に少しでも向き合おうとしているあなたは、とても勇気があります。そのことには誇りを持ってほしいと思います。

どんな選択をしても不安は尽きないけれど、自分らしく、工夫をしながら自分のくらしをつくっていく生き方には、楽しさや面白さもたくさんあるはずです

「休学エールッ」 並びに その運営元である Change Makers’ College  は、これからの時代を生きる若者たちが、より自分にとって豊かな選択ができる社会づくりに寄与していきたいと思っています。

休学に必要な手続き

休学の手続きは大学によって異なりますが、
休学届を提出→大学から休学許可が出る→休学」という流れが一般的にあります。

ただし、休学までには担当教員の認可や大学からの承認など必要な手続きがいくつかあります。
休学の理由によっては、必要書類が発生する場合もあります(医師の診断書など)。

また、休学申請の締め切り期日も1月末や2月末など 各大学で大きく異なるため、早めに確認して対応を始めることをお勧めします

休学期間中の学費について

休学中の学費も、各大学によって異なります

国公立大学は基本的に休学中の学費は免除になります。
私立大学は、年間5000円〜年間30万、場合によってはそれ以上と、必要額に振れ幅があります。

経済的・精神的・身体的困難 などで 休学・退学 を選ぼうとしている方へ

このサイトをご覧の方の中には、経済的・精神的・身体的困難などで休学・退学を考えておられるかたもいるかもしれません。

そのような場合で、もし 所属している大学の学生相談を利用したことがなければ、まず一度 そちらに相談してみることをおすすめします。
(「〇〇大学 学生相談」で検索すれば、各大学の学生相談について記載されているサイトに辿り付けると思います。)

学生相談は 様々な支援の窓口となっていることが多いです。
なので、とりあえず 学生相談窓口に今のあなたの状態を伝えると、そこからそれぞれの困りごとについて 可能な選択肢を提示してもらえたり、然るべき機関に繋げてもらえたり、何かしらの方法が開けてくるかもしれません。

学生相談は、全ての学生のためにあります。是非活用しましょう。

休学エールッも、休学経験者やNPO団体の職員が 休学や進路などに関する相談に乗る くらいではありますが、もしかすると少しはお役に立てるかもしれません。
ただし、わたしたちは専門的な相談機関ではないため、どうしても できることには限りがあります。

先述したような学生相談窓口や、専門の機関などにも頼ることをおすすめします。

匿名で相談できるチャットなどのサービスも存在します。
厚生労働省による、「まもろうよ こころ」というサイトなども、参考になるかもしれません。

みなさんの困りごとなどを完全に解決できるかどうか は断定できませんが、みなさんの力になりたいと思っている人は 私たちを含めて、確実にいます。

※新型コロナウイルスの影響を受けて、経済的な理由などから休学を検討している方もいると思います。
国や多くの大学、各自治体の社会福祉協議会などが、意欲ある学生の学びがそのような理由で絶たれることがないように と、様々な支援策を打ち出しています。
調べてみたり、大学に相談してみたりするといいかもしれません。
文部科学省による、経済的支援制度がまとめられているサイトも是非参考にしてみてください。

それでも休学・退学を選択せざるを得ない場合や、積極的に休学・退学を選択しようとしている人もいると思います。

様々な事情があるとは思います。

わたしたちは休学についての情報発信などを行っているので、休学についてしか所感を述べられないのですが、
休学は 単に「何年か卒業が遅れる」というネガティブなものであるとは限りません。
自分のこころや身体を落ち着けたり、いろいろなことを見つめなおしたり、するべきこと・したいことに余裕をもって取り組むことができる時間を得られます。
休学するならこれをしなければならない、こうでなければならない、というのもありません。

たしかに卒業は遅れ、”周り”と違う進み方にはなります。
でも それだけであなたのことを疑ったり否定したりする人 ばかりではありません。
そうじゃない人は絶対に存在しているし、あなたのように「”一般的な”ルートから外れた」といわれるような人でも、楽しさや面白さを感じながら過ごしている人はたくさんいます。

不安はつきないとは思いますが、周りを頼りながら、できることから少しずつ取り組んでいきましょう。

私たちにできることがあれば、ぜひ力になりたいと思っています。

休学中にすることのアイデア・実践例・参加できるプログラム

<アイデア・実践例>

・ワーキングホリデー(国内の地方・海外)
・インターン(国内・海外・オンライン)
・ボランティア(国内・海外・オンライン)
・専門学校にいく
・プログラムに参加してみる(国内・海外・オンライン)
・本をたくさん読んでみる

・オンラインスクールで学んでみる
・旅をする
・地域や保護者のお手伝いに力を入れてみる
・一旦じっと休養する
・修行にいく
・内省を深く行いつづけてみる
・関心のある分野の勉強に力を入れる
・留学する(海外の大学・語学学校・フォルケホイスコーレ…)
・移住してみる、実家や保護者から離れてみる
・ふるさとに戻って長い期間過ごしてみる
・忙しくて長い間会っていなかった友達に会ってみる
・恩師に連絡してみる
・通信教育に力を入れてみる
・何もしない
・会社や学生団体を立ち上げてみる
・リゾートバイトをしてみる
・ゲストハウスでフリーアコモデーションをしてみる
・放浪してみる
・家に閉じこもってみる
・ちょっとでも興味のあることをとにかくやってみる
・多拠点居住生活をしてみる
・アルバイトをしてお金をためる
・新しいことを勉強してみる
・いろんな人と話してみる
・好きなことをひたすらやってみる
・自分の一番調子のよい生活リズムを掴む(人によっては ほんとは昼夜逆転が一番調子よかったりするかも。)
・やりたくないことをまったくやらないで過ごす

<休学中の学生が参加できそうなプログラムや、それらの検索サイト>

プログラム等

Change Makers’ College  (特定非営利活動法人SET)
LIFE DESIGN SCHOOL (株式会社はぐくむ)
緑のふるさと協力隊 (地球緑化センター)
宝泉寺禅センター
PEACE BOAT
SOKOAGE CAMP (NPO法人底上げ)
Compath (株式会社Compath)
ヤッチャの学校(合同会社ヤッチャ)

プログラム等の検索サイト

PROJECT INDEX  (ETIC.)
ふるさとワーキングホリデー (総務省)
wantedly
activo
タイガーモブ
いなかパイプ
おてつたび